長年の間に、三価クロム不動態化（TCP）の研究は、様々な用途分野に拡大してきました。それらの用途の1つとして、クロム酸塩として知られる六価クロム（Cr6）を含む化成皮膜の代替品が挙げられます。REACH対応のTCPプロセスが、クロム酸塩の適切な代替品であることが確認されていますが、たとえば高度の安全性に配慮する必要のある航空業界では、これらのタイプの化成皮膜の層組成に関する基本的な知識が求められます。この記事では、三価クロム（Cr3）不動態化層を、銅含有アルミニウム合金EN-AW 2024の上に形成することについて、概要を説明します。
